トレンド #2 - 素材

ミラノデザインウィーク2025

二元性、コントラスト、繊細な対立のペア―こうしたテーマは、すでに私たちのミラノでの時間を象徴するものとなっています。

滞在2日目は、「マテリアリティ(物質性)」を探求しました。色彩を巡る体験で見つけたコントラストは、この日も続きます。私たちは、物質と非物質の関係を考察するいくつかのインスタレーションに出会いました。「不在」とは何を意味するのか?「空白」はどんな影響をもたらすのか?形のないものに、どうやって形を与えることができるのか?―そんな問いが投げかけられていました。

無形なもの、触れられないもの、形のないもの―Stephen Burks Man Made、AMDL CIRCLE、Googleといったスタジオは、こうした「物質性を裏返し、内側から捉える」感覚を探求しました。また私たち自身も、ミラノのクリエイターたちがどのように素材と感情を結びつけているのかを理解しようと試み、ヘイワースのラリッサ・サージャント氏に話を聞き、その重なりを見出しました。

Stephen Burks Man Madeスティーブン・バークス氏マリカ・レイパー氏は、Calico Wallpaperのために制作した「Particulaire」インスタレーションに私たちを迎えてくれました。「Particulaire」は、スティーブンとマリカが世界中を旅して集めたオブジェを描いたパノラマ壁画です。その壁画に描かれた記念品のいくつかは、実物よりもはるかに大きな立体作品として再現されており、マリカが「現実を超えた体験」と表現するようなスケール感を生み出していました。

「こちらで私たちのお気に入りの一つがファティマの手です。実際の大きさはこれくらいしかありません」とマリカは言い、約6cmの実物のサイズを示しました。「多くのオブジェは本当にミニチュアサイズなんです」。

Particulaireを通じて、スティーブンとマリカは形のない記憶に具体的な形を与えることができました―これは彼らのこれまでの作品でも繰り返し扱われてきたテーマです。「無形なものを形にするという発想は、私たちのプロジェクト『Spirit Houses』にも通じています」とスティーブンは語ります。「パンデミックでコミュニティとして集まることも、喪に服すこともできなかったとき、現代の家庭でスピリチュアリティとどう向き合うべきか、私たちは本当に考えさせられました」。

「喪失感や悲しみとどう向き合うのか、と」とマリカは付け加えました。

Spirit Housesは、空白(=無)を丁寧に包み込むものでした。そのことで「少しだけ他者に共感できる余白が生まれるんです」とスティーブンは語ります。「少しだけ謙虚に、控えめになれる。なぜなら、自分だけが人生のすべてではないと気づくからです」。

 

ミケーレ・デ・ルッキのスタジオであるAMDL CIRCLEは、「Rituals of Making(作ることの儀式)」で来場者を迎えました。このイベントは、AMDL CIRCLEのスタジオのすぐ隣に新しくオープンしたProduzione Privataのアートギャラリーの開設を祝うものでした。Produzione Privataは30年以上にわたり、ミケーレがメンフィスの精神を受け継いで行ってきた実験的プロジェクトの拠点となっています。

ミケーレらしいシンプルさを保ちながら、ギャラリーは主に無垢の合板を使った展示台やフレームで構成され、そこにアート作品や家具が収められていました。ミケーレの素材へのアプローチは、私たちにとって常にインスピレーションの源です。彼の家具やアート作品には装飾がほとんど施されていませんが、それでいて決して冷たくなりすぎたり、過度にミニマルになったりすることはありません。むしろ、どの作品にも温かみのあるシンプルさがあり、素材―たいていは明るい色合いの木材―そのものが主役として際立っています。

 

Googleがフオリサローネで開催した展示は「Making the Invisible Visible(見えないものを見えるようにする)」と題されていました。「完全に光で形作られた」このインスタレーションは、創造のプロセスがどのようにして目に見えないインスピレーションから徐々に物理的なプロダクトへと変化していくのかを詩的に探求するものでした。

ヘイワース・ヨーロッパのデザイナー、ヴィクター・ブルダリア氏は、光がいかに触れられるように感じられたかについて語りました。「まるでカーテンのようです」と彼は言います。「まるでそこに素材があるかのように感じます。でも実際には何もない―ただの光なんです。その中を歩いて通り抜けることができます。一歩足を踏み入れると、まるで別の次元にいるような感覚になります。外にいる人との間に隔たりが生まれて、まったく違う空間にいるように感じるんです」。

私たちは美しいザノッタのショールームで、ヘイワース・ドイツのマネージングディレクターであるラリッサ・サージャント氏にも話を伺いました。ラリッサにとって、感情と素材のつながりは「感覚」と深く関係しています。

「部屋に入ったとき、例えばその香りが、昔とても心地よく感じた体験―おばあちゃんの家とか―を思い出させてくれることがあるでしょう」とラリッサは語ります。「素材は、私たちが自分の周囲をどう感じるかに大きな影響を与えているんです」。

ラリッサは、私たちが皆切望しているように思える「安心感」について触れました。「人は快適で居心地がよく、安全だと感じたいものです」と彼女は話します。

素材を丁寧に選び抜くことで、空間はまるで避難所のように生まれ変わります―それは、内側に深い意味を持つ何かを生み出し、守るために「空白を包み込む」もう一つの例なのです。


物質性を探求する一日は、その対極を探求する一日となりました。しかし、一歩下がることで、素材に何ができるのかという根本的な問いを立てることができました。Googleは、光が具体的な体験になりうることを示しました。ラリッサは、感覚に訴えかけ、聖域の感覚を生み出すという素材の感情的側面に私たちを導きました。

ミケーレ・デ・ルッキの遊び心あるシンプルさは、素材本来の魅力を引き出していました。そしてStephen Burks Man Madeは、素材を使って「空白」を守ること―それによって悲しみや共感、謙虚さのための空間が生まれることについて語っていました。

無形のものが形を持ち、触れられないものが手に取れるものとなり、形のないものに形が与えられる―ミラノのコントラストは続いています。
デザインにおけるAIをめぐる話題については、また明日!