ナラティブコラージュアプローチは、古いものと新しいものを組み合わせ、想像を超えた物語で空間を満たしながら、プロジェクトの舞台となる建物や周辺地域の歴史を利用するもので、Aisslinger氏のデザイン哲学の中心的要素です。コラージュデザインは、さまざまな要素を含んだ調和を生み出すことができます。そしてその傾向は、Aisslinger氏が地元アーティストの連携を重視する国際的なプロジェクトに取り組む際により強くなります。「私たちは常に目指していることは、地元アーティストやミュージシャン、ビンテージディーラー、その街で素敵な人、グラフィックデザイナー、イラストレーターとつながることです。つまり、共同の世界ですね。」
Aisslinger氏は、かつてフリーランスデザイナーとして複数の大手企業と仕事をしていたそうですが、当時はどのように活躍されていたのでしょうか。「私はJasper Morrisonの最初のアシスタントだったんです。それからミラノに引っ越して、Michele De Lucchiのもとで働き始めました…当時彼らはもうすでにヒーロー的存在でしたね。彼らの働き方、人生の捉え方を学ぶことは、素晴らしい経験となりました」(Aisslinger氏)。
デザインはこの当時から変化を遂げたと言えるでしょう。少なくとも広く普及したスタイルやトレンドには、この変化が当てはまります。ミラノでは、Henning Figge氏がメガトレンドデザインは終わりを迎えたと述べていましたが、Aisslinger氏もスタイルに対して似た考えを抱いているようです。「スタイルは以前のように重要な存在ではなくなりました」と語る、Aisslinger氏。過去には「常に特定のスタイルが存在し、誰もがそのスタイルを追いかけていました。しかし、私たちはコラージュがデザインの未来であると考えています。未来とは常に、これとあれ、新しいもの、ビンテージ、クラシック、モダンデザインといったものをすべて組み合わせることなのです。」