VB:次の質問です。あなたが教鞭を執られてから現在で20年経ちましたね。実は私はミラノ工科大学でアンドレア・ブランジとあなたの講義に参加したことがあるのですが、なぜあそこまで興味深い講義を展開できるのか、その理由が知りたいと思っていました。教育を通して目指しているものとは何ですか?また、若いデザイナーや未来を担う専門家たちに、一教授としてどのようなメッセージを送りたいですか?
MDL:なるほど。実は私は教授になりたいとは思っていなかったんです。どうも自分にとってためになるもののようには思えなかったからです。時間の無駄のように思えました。しかし今になって思えば、指導することに同意し、今まで教え続けてきたことを心から嬉しく思っています。
そして、建築、デザイン、あらゆるアートを教えられたこと、これらは単なるテクニックやテクノロジーではなく、私たちが知っている公式をただ当てはめるだけのものではないことを教えられたことを喜ばしく思っています。これらはまさに、私たちという存在、私たちが求めるもの、私たちの大望に立ち向かっている分野なのです。なぜなら、建築、デザイン、あらゆるアート、あらゆるクリエイティブ分野は、私たちがなりたいと願うそのものだからです。
そして、若くエネルギーにあふれ、生を全うしている生徒たちに出会うと、私も彼らから学びます。彼らも私から何かを学んでいるかもしれません。私たちが求めるものとは、私たちが望むもの、人生から得たいもの、世界から享受したいものです。
このスタジオのエレベーターに、私はある表示を貼りました。その表示に私はこう書いたんです。「クライアントに彼らがリクエストしているものを渡すな。実現が可能かどうかさえ想像もしなかったものを提供しろ」とね。
これがテーマです。建築家、デザイナー、クリエイティブな世界で活躍しているすべての人々は、未来を見据える方法、私たちが通常求めるものの先を見据える方法を知る必要があります。なぜなら私たちが現在の考え方に基づいて今日求めているものは、未来では役に立たないからです。
VB:ミラノ工科大学へ初めていらした時、述べられた見解に深い感銘を受けました。その時以来、あなたの考えが変わったどうかを知りたいと思っていました。あなたは最初にこうおっしゃいました。教室に入り、開口一番、デザインはイタリアと一切関係がありません、とおっしゃったのです。そして説明を始めました。この考えは今も変わりませんか?それとも少し考えが変わりましたか?
MDL:もちろん信じていますよ。これは本当のことですからね。イタリアは単なる国であり、環境であり、そこで私たちが健やかにより良く生きたいと願う場所です。そして最も美しいプロジェクト、自身をクリエイティブな存在だと考える人にとっての最も美しいプロジェクトとは、生きることの芸術・美学を学ぶことです。
そしてこれは現存するすべての芸術の中で最も大きな、壮大なものなのです。どういうわけか、私たちはイタリアではよく生き、よく食べ、よくありたいと思います。私たちは太陽が好きですし、イタリアの美しさ、森林、大自然、街、海沿いの町、海が好きです。
私たちが提供すべきものとは、美しい人生観。これがポイントです。
VB:そうですね。わたしもその見解と同意見です。
MDL:私たちは技術者としては落ちこぼれです。まとめ役としても向いていないでしょう。しかし、よくあり続ける方法なら知っています。
VB:私たちには美点ならぬ良さがあるのです。
MDL:ああ、何かがありますね!きっと、そうだと思います。
VB:ミケーレ・デ・ルッキさん、今回のインタビューにご参加いただきありがとうございました。こうしてお話を伺えて本当に喜ばしく、大変光栄な機会となりました。
MDL:20年ぶりにお会いできて本当に嬉しいです!
VB:20年ぶりなんて感動です。本当にありがとうございました。
インタビューの最後に、デ・ルッキ氏は再び木製のブロックを持ち上げてみせました。
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