2022年6月7日 • 所要時間:約4分

ビジネスのサステナビリティとは?そしてこれはなぜ重要なのか?

ビジネスが気候変動に対する主要なソリューションである理由とその仕組みをご覧ください

by Haworth, Inc.

ビジネスにおけるサステナビリティへの取り組みは、本来の業務外の働き、または企業に求められる責任以上の活動であると捉えられていた時代がありました。しかしそれはもう過去の話です。現在こうした取り組みは、人々はもちろん地球のウェルビーイングのために必要不可欠な活動となっています。また、顧客や投資家、求職者もこうした企業の取り組みを注視しています。

エネルギー管理と効率性およびサステナビリティのための自動ソリューションにおいて世界を率いるSchneider Electricが行ったアンケートによると、気候危機に対処するためにビジネスをシフトしていると回答したのは全体の89%でした。しかし、環境にやさしいものとなるように事業を徹底的に見直していると回答したのはこのうちわずか7%でした。 

「従来通りビジネスを続行し、今まで通りの方法が気候変動に対処するために必要な影響をもたらすことができると願うことはもうできません。私たちはビジネスがどのように変わることができるのか、そしてどのように変わるべきなのか、改めて考える必要があるのです。」 

Amy Haddon

グローバル サステナビリティ コミュニケーション部門副部長、Schneider Electric
 

Schneider Electricのグローバル サステナビリティ コミュニケーション部門の副部長であるAmy Haddonは、気候変動とサステナビリティの両方において認証を受けた再生可能エネルギーのエキスパートです。彼女はヘイワース・コネクトウェビナーに参加し、「ビジネスのサステナビリティとは何か?」という問いと 「なぜこれはそれほどまで重要なのか?」という問いの答えを導いてくれました。Amyは最新の気候に関連するビジネストレンドの一部について説明し、企業がサステナビリティ目標を達成するために実施している取り組みについて考察しました。 

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成功を左右する時代

気候変動における人類の責任や役割は、1世紀以上前から認識され続けています。気候変動の影響が定着し世界を支配するようになったため、国際連合(UN)は30年前に気候変動を優先事項としました。2021年の秋にはCOP26として知られるUN気候変動カンファレンスが開催されました。このカンファレンスで公開された最新の報告書は、この成功を左右する時代に気温上昇を1.5℃へと制限することを求めました。

気温上昇は、過度な熱を吸収する海に多大な影響をもたらし、海域の拡大と海面の上昇を引き起こしています。気温上昇が生み出す海面の上昇は、より多くのさらには過度の蒸発を生み出し、その結果としてハリケーンといった異常気象が発生しています。また気候変動は干ばつを引き起こし、水不足を拡大させ、次なる環境危機に拍車をかけることが予測されます。

「結果として、制御されていない気候変動は大規模な生態系の破壊と絶滅を引き起こしてしまいます。そして私たちはこの問題を真剣に受け止め、素早く取り組んでいく必要があり、ビジネスはこうした脅威を軽減することができるからです。気候変動は現在極めて重大な問題であり、サステナビリティと気候変動に関する活動に対する関心と緊急性が高まっているのはこのためです。」 

解決策の重要なポイント

「ビジネスは気候変動の解決策において重要な部分を占めます」とAmyは述べています。Fortune 500の企業の約1/4が、2030年までに気候変動の軽減に貢献するというコミットメントを掲げています。また、多くの企業が国連グローバル・コンパクトに署名しており、サステナブルな開発目標と地球全体のためのサステナブルな未来をサポートしています。

米国証券取引委員会(SEC)は、この規則を公開株式企業すべてに要求する計画を発表し、企業が気候へもたらす物理的かつ過渡的リスク、さらには全体的排出量を追跡、開示を目指しています。

「提案された規制は実際に今年末に施行される前にある程度手直しがされることでしょう。しかしこの動きは、企業への通達として見事に機能しており、排出や気候リスクの追跡や開示をまだ行っていない企業は、それを行う時期が迫っているのです」とAmyは述べ、次のように続けています。「例えあなたが民間企業であったとしても、あなたの上流サプライヤーまたは下流顧客は公開株式企業である可能性は高く、あなたの企業が生み出している排出を追跡し、開示する責任が問われることでしょう。」

気候変動に対する行動を前進させるために、企業にもたらされているプレッシャーは他にもあります。例えば、求職者が実際にサステナビリティを企業に要求し始めており、この傾向はより若い世代に顕著になっています。現在の人材争奪戦の中で、サステナビリティをビジネスに組み込んでいる雇用主は、有能な人材の獲得、維持において優位に立つことができるでしょう。

「大多数の企業にとって、現在までの彼らのサステナブルな行動は、自発的に実践されてきました。彼らはこうした行動が正しいことであるから実践していただけはなく、大半の場合こうした行動は良い結果をもたらすものであるとみなしています」とAmyは述べ、次のように続けています。「より効率的な運営や経営を行うことは、経費削減をも意味します。つまり、企業はサステナブルな行動を単なる親切心で行っているわけではなく、こうしたプレッシャーに対応するために行っています。これらはビジネスをより柔軟にするだけではなく、最終利益を上昇させるのです。」 

ビジネスが気候変動の解決策においてなぜ重要な部分を占めるのか

気候変動に対処するためにビジネスがどのように変わることができるのか、その方法について考察するAmy Haddonのインサイトの詳細は、ヘイワース・コネクトの録画プレゼンテーションをご覧ください。

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