Wycombe Abbey School Nanjing

中国の常州(チャンチョウ、じょうしゅう)市に2012年に開設されたWycombe Abbey Schoolは、その学術的卓越性や教育の質の高さ、教育に対する統合的アプローチにおいて確かな認知と評価を獲得し続けています。Wycombe Abbey Schoolは香港、杭州(ハンチョウ、こうしゅう)に設立された後、2021年には南京でも開校しました。唐山(タンシャン、とうざん)市江南区の南京に位置するこの学校は、112,250㎡の敷地を有し、2,000名以上の学生を受け入れています。2021年の9月に公式に開校された同校は、幼稚園から高校までの学生たちに質の高い教育を提供しており、6歳以上の学生には学生寮も展開しています。ホリスティック教育の哲学を採用しているWycombe Abbey Schoolは、学術的卓越性にフォーカスするだけではなく、豊かで多様性に溢れた、教室を越えた学習体験や機会の提供にも注力しており、これらの機会は各学生の才能や可能性を解き放ち、「すべての子供に卓越性を」という夢を現実のものとすることを目指しています。

ロケーション

中国、唐山市、江南区、南京

プロジェクト仕様

112,250㎡

デザイン会社

EVA Architects

生き生きとした学習環境を生み出す 

長年にわたって教育空間のデザインを手掛けてきたEVA Architectsは、様々な要素や分野から選び抜いたデザインアプローチを用いることによって、多様性や柔軟性に優れ、快適さを提供する鮮やかな「ブルー」の学習・教育環境を実現しました。この空間は、優れた柔軟性と豊かなカラーが特徴のヘイワース家具を組み合わせており、「すべての子供に卓越性を」というWycombe Abbey Schoolの哲学を見事に体現したものとなっています。「すべての子供たちは卓越した存在である」という考えは、この学校の哲学となっています。

多様性

デザインとは差別化の芸術であり、建築空間の多様性や豊かさは、多数の多様な文化と個人によって形成されるものです。本館は英国風修道院のようなデザインを特徴としています。劇場、伝統文化センター、STEAMセンター、体育館を備え、すべての施設は時計台を囲むように設置され、全天候型の廊下によってつながっており、西洋と東洋文化をそれぞれが独立しつつ、それでいて交わるような形で美しく融合しています。

建築デザインを深める取り組みの中で、EVA Architectsは動的な流れと様々な機能的学習・アクティビティエリアを備えた構造化された室内設計を実現しました。この空間は、異なる年齢の学生たちが自由に移動することができ、学習や体験、コミュニケーションの喜びをいつでもどこでも感じることができるような設計となっています。

柔軟性

空間の柔軟性とは、選択の自由と機能を交換する能力を意味します。効果的な空間設計と合理的な空間活用を用いることによって、多様な教育方法はさらに柔軟性を増し、オープンなものとなります。ヘイワースの家具はデザイナーに素晴らしい選択の自由を実現し、限られた空間に無限に広がる変化の可能性をもたらすことができます。

 

人間工学に基づいた優れたデザインと年齢に適した家具を組み合わせた幅広い製品セレクションは、空間の機能性を最大限に高めるだけではなく、ダイニングルームやミーティングスペース、トレーニングエリア、図書室など、それぞれの空間が持つ社会的性格を高めることができ、コラボレーションやコミュニケーションを促進します。

カラー

視覚的にバランスが取れた空間デザインは、文化をひとつにまとめ、雰囲気とエネルギーを生み出します。カラーが空間の主要要素として捉えられるのはこのためです。また、カラーは感情を刺激し、視野を拡大するだけではなく、論理、組織化、創造性を促進するものでもあることから、教育空間におけるカラーの存在はより一層重要なものとなります。

印象的な「ヴェオリア・ブルー」をメインカラーとして用い、デザイナーはそのカラーを補完する第2のカラーとしてそれぞれの年齢に求められる教育空間のニーズに適した色合いを生み出し、全体のカラースキームを構築しました。さらにヘイワース家具の豊富なカラーバリエーションを活用することによって、空間の雰囲気を高めながら快適さをもたらすような大胆なカラーコントラストを生み出しました。

快適さ

個人指導ベースのホームステイシステムの一環として、学生は毎日24時間キャンパスで過ごし勉学に励むため、快適さや居心地の良さが最も重要となります。魅惑的なカラーに加えて、適度な広さの空間、十分な照明や自然光、音響的・温度的快適さ、そして家具オプションが、空間の快適さを高める際に重要な要素となりました。

様々な環境やシーンに合わせてデザインされたVeryチェアシリーズは、ヘイワースが展開する全体的デザインと独創的なスタイルを組み合わせることによって、快適な座り心地とサポートを長時間提供します。一方、人間工学に基づいて開発されたFernとZodyチェアは、ヘイワースならではのデザインを特徴とするオフィスチェアで、教師陣が求めるエネルギーを提供します。Maariチェアはエレガントなシルエットと一体型成形のシェルを特徴とし、姿勢や動きに柔軟に適応することによって快適な座り心地を実現します。

柔軟、多機能、カスタマイズ可能で革新的なヘイワースの家具ソリューションとEVA Architectsの空間デザイン哲学の融合は、素晴らしい結果を生み出すことに成功しました。二つの要素が互いを補完しながら際立たせ合うことによって、総体的で多次元なパーソナライズされた没入的体験を、学生たちの可能性を最大限に引き出すWycombe Abbey Schoolの学生と教師陣に実現することができました。 

使用製品

   

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