性別に関する包括性:多様性を受け入れる
性別に関する包括性(ジェンダーニュートラル、ジェンダー平等)は、あらゆる性自認を持つ個人への平等、尊重、尊厳を最優先する環境を促進するための基盤となるものです。この包括性を真の意味で実現するためには、私たちのあらゆる日常の側面でこれを浸透させ、誰一人として除外や疎外を感じることがないように徹底する必要があります。よりジェンダーニュートラルなオフィスを形成するのに役立つ、効果的なアプローチをご紹介します。
- インクルーシブなお手洗いと施設:妥当な場合はジェンダーニューラルのお手洗いを設置し、あらゆる性自認の人に対応できるようにする。 お手洗いへのアクセスを確保し、必要なアメニティを備えるように徹底しましょう。
- 授乳室:授乳中の母親が利用できるようプライベートな授乳室を提供し、快適なシーティング、コンセント、母乳を保管するための冷蔵庫などを装備する。 清潔でアクセスしやすく、居心地の良い空間になるようにしましょう。
- インクルーシブな表記:オフィス全体でジェンダーニュートラルな表記・標識を使用し、誰もが包括性を感じられるようにする。
- 柔軟なワークプレイス:簡単に調節が可能で多様な働き方や好みに対応できるような、柔軟性の高いワークプレイスを構築する。 高さ調節可能なデスクや人間工学に基づいたチェアを提供し、幅広い体型やニーズに対応できるようにする。
- 柔軟な労働形態:フレックスタイム制やリモートワークオプションを提供し、多様な生活環境・状況(介護責任を負っている場合など)に対応できるようにする。 ワークライフバランスを促進し、従業員がプライベートと仕事のバランスを保てるようにサポートする。
- インクルーシブなインテリアデコレーション:包括性があるインテリアデコレーションを選び、性別の固定観念を助長するようなデザインを避ける。 多様性や包括性を称えるようなアート作品やイメージを飾る。
- 定期的なフィードバックチャネル:従業員が性別の包括性に関して懸念事項や提案を伝えることができるフィードバックチャネルを確立する。 継続的にワークプレイス環境を向上するために、フィードバックを考慮した措置を促し、行動する。
こうした戦略を取り入れることによって、企業はすべての従業員が尊敬・尊重され、優れたパフォーマンスを発揮するためにサポートされていると感じることができるようなジェンダーニュートラルなオフィス環境を促進することができます。
交差性(インターセクショナリティ):単一のアイデンティティという概念を超える
交差性を考慮することは非常に重要です。交差性とは、アイデンティティは差別や疎外が重なる形態に個人を晒し得るものであるということを認識することを指します。こうしたアイデンティティには、特に年齢や性別が含まれます。空間をデザインする際には、空間を認識・体験する方法は人それぞれ異なるということに留意しましょう。

アクセシビリティ VS ユニバーサルデザイン VS インクルーシブデザイン
アクセシビリティ、ユニバーサルデザイン、インクルーシブデザインの違いをきちんと認識することは極めて重要です。
アクセシビリティ:環境や空間が、聴覚、認知、身体、視覚的障がいを持つ人でも「利用できる」ものとなるよう徹底することに焦点を当てている。
ユニバーサルデザイン:適応や特別なデザインを用いることなく、可能な限りすべての人がアクセスできる「1つ」の体験の構築を目指している。
インクルーシブデザイン:個人がインターフェースを効果的に使用できることを妨げるような可能性のある体験に対し、多様性を考慮する。誰もが参加し、帰属できるような「多様な」方法の構築を目指すものである。(nngroup)
3つの相違点を確認しましたが、これらには共通する要素もあります。これらはすべて障害となるものを軽減し、製品があらゆる人にとって使用可能なものとなるようにしています。また、障がい・不自由は人と環境の間に生じるものであることを認め、与えられた状況の中で人々がそれぞれの能力に基づいて環境に適応する方法から学ぶことを指します(Toptal)。