Shellは、2021年に成功を収めたオフィス再考の第1段階に続き、Genslerとヘイワースとのコラボレーションを通してドバイオフィスの徹底的な見直しを実施しました。プロジェクト目標には、Shellの基準に沿いながら現地文化を反映させた、機能的でデザイン性に優れたワークプレイスの構築が掲げられました。
アラブ首長国連邦、ドバイ
1200 m2
資料
居心地の良いレセプションエリアは、中東での企業業績を体現するとともに、印象的なブランド要素を特徴とする空間となっています。
多用途で活躍する役員室は、折りたたみ可能なテーブルを備え、U字型での設置からトレーニングセッション向けの配列まで幅広く対応できるようにしました。
廊下に沿うようにして、柔軟性と生産性に配慮してデザインされたオープンエリアが展開され、多様な働き方や交流を促進しています。
活気あふれるエネルギー ハブ カフェは、エネルギーとブランドアイデンティティを体現しています。休息と交流を促す空間です。
ライブラリと静かな空間は、忙しなく騒がしいワークプレイス空間内でくつろぎや休息をもたらすエリアとなっています。この空間は、ヘイワースのバーチャルショールームからインスパイアされました。
チームワークや創造性を促進するためにデザインされた多様なミーティングオプション、オープン空間、ベンチシーティングなどによって育まれるコラボレーション精神。
デザインの多様性と、面倒な調節なく人間工学に基づいた快適な座り心地を提供できる点から、シェルは大半のミーティングルームにNiaチェアを採用しました。
このパートナーシップが目指したのは、従業員が「第2のホーム」のように感じることができるワークプレイスを創造することです。オフィスそのものの使いやすさや生産性、居心地の良さを高めることはもちろん、オフィスが現地拠点としてShellを象徴し、現地文化を反映するものとなるように徹底しました。Shellとヘイワース間のフレームワーク合意は、最も優れた家具ソリューションを保証することであり、HAT Elementsワークステーションは機能性とアクセス性に理想的なバランスをもたらしました。
オフィスインテリアをデザインすることは、ホームインテリアをデザインすることと似ています。従業員にとってオフィスとは、毎日長い時間を過ごす第2のホームのようなものですからね。チームのニーズを理解することはもちろん、そのニーズを毎日快適に使用できる効率的なワークプレイスへと落とし込んだことが、プロジェクトを成功へと導く鍵となりました。
Shell ポートフォリオマネージャー
プロジェクト目標は、従業員がタスクに応じて働く場所を選ぶことができるように多様な家具アプリケーションを展開することでした。ヘイワースとGenslerはShellと密接に連携し、ヘイワースとヘイワースコレクションのポートフォリオの中から、エリア毎に適切な家具ソリューションを選択しました。中でも特出した空間となったのは、BuzziSpace製品を特徴とする静かなエリアです。ヘイワースのバーチャルショールームからインスピレーションを受けたこの空間は、ミーティング向けのアクティブシーティングソリューションとして開発された革新的なNiaチェアによってその機能性を高めています。
Genslerとヘイワースの連携により、機能性だけではなくサステナビリティも兼ね備えた空間が誕生しました。このプロジェクトの主要な推進要因となったのはサステナビリティで、これはShellのカーボンニュートラルプログラム導入のイニシアチブに沿うものでもありました。このため、選択する家具、素材、照明のすべてが、厳しいサステナビリティ基準に準拠する必要がありました。こうした要件をデザイン内へ統合し、機能性を重視しながら空間全体でサステナブル認証獲得を目指すという困難な課題に、私たちは挑戦したのです。
ヘイワースが重点的にサステナビリティに取り組んでくれたことにとても感謝しています。彼らの尽力のおかげで、プロセスそのものを楽しむことができただけではなく、プロジェクトに最適な素材を容易に見つけることができました。サービスは非の打ち所がなく、プロジェクト全体を通して心強いサポートを感じました。それから、多くの方はヘイワースがヘイワースグループ内の他ブランドとコラボレーションしていることをご存じないかもしれませんが、実はBuzziSpace、Poltrona-Frau、Cappellini、Cassinaなど幅広い製品セレクションを展開しているんですよ。
Gensler アソシエイト / シニアインテリアデザイナー