2024年7月23日 • 所要時間:約5分

ワークプレイスを転換する6つのテクノロジートレンド

テクノロジーの力が可能にするワークプレイスの未来

by Eric Novotny

仕事とテクノロジーは常に相互的な関係性にあり、パンデミックにより普及したリモートワークが、ビデオ会議テクノロジーを必要とした例のように、仕事の性質に変化が生じると、この変化をサポートする新しいワークプレイステクノロジーに対するニーズにも変化が生じます。そしてテクノロジーに生じる変化は、仕事の本質にも影響をもたらし、互いに影響し合うループが形成されているのです。

以下では、ワークプレイス、さらには仕事そのものに変化をもたらしているワークプレイステクノロジー内のトレンドをご紹介します。

1. AI搭載のワークプレイス

大半の人々は、ChatGPTやMicrosoft Copilotに代表される生成系AIプラットフォームがテクノロジー産業をリードする存在となっていることを認識していますが、AIがどのようにしてワークプレイスのほぼすべての側面に影響をもたらしているのか、その仕組みをしっかりと把握している人は僅かです。

例えば、ワークプレイス建築家とデザイナーは、ビジュアルAIプラットフォームを活用することで、アイデアの探究段階からローンチまでコンセプトを反復することができ、以前は何時間、何か月と掛かっていたデザインコンセプト構築が、数分間に数回のインプットを行うだけで実現できるようになりました。

もうひとつの例として挙げられるのは、従業員による空間利用を最適化するAIの力です。AIは、従業員の行動パターンに関するデータを収集することで、当日に完了すべき作業内容や個々の好みを基に、従業員にとって最適な空間を予約してデスクシェアリングを円滑に進めることができます。

このようにAIは極めて優れたメリットを提供することができるものの、その導入に際してはテクノロジー企業に対する疑念や懐疑が妨げとなってしまうことがあります。正当な懸念事項を認識することはもちろん重要ですが、AIがワークプレイスにもたらし得る素晴らしい変化は計り知れないものです。信頼性は、かつてない効率性や革新の実現を可能とするテクノロジーの透明性や倫理的使用を通して構築することができます。

2. 拡大するエクステンデッド・リアリティ(XR)の役割

仮想現実(VR)や拡張現実(AR)などの発達した技術は、見る人の視野内に操作可能な仮想世界や物体を展開することができます。この技術は決して新しいものではありませんが、品質は常に向上し続けており、ワークプレイス内での実用性が徐々に認識され始めています。建築を始め、医療、軍事、教育、自動車といった幅広い産業が、多様な用途にエクステンデッド・リアリティ(クロスリアリティ、XR)を活用しています。

一部の企業は、リモートワーカーが同僚たちとの一体感やつながりを体感できるよう、共通のバーチャル空間を体験するためのVRヘッドセットを使用しています。

その他の用途として挙げられるのは、従業員トレーニングです。例えば、外科医の例を考えてみてください。実際の手術室にいるかのような現実感を提供できる完全に安全なバーチャル環境で、バーチャルの人間への手術を体験できることのメリットはとても大きいと言えます。日々進歩するこうしたテクノロジーは、実体験の度合いを常に向上し続けています。

3. オフィステクノロジーのためのワイヤレス電源の発展

従業員が一定の場所以外で働くようになったことを受けて、より柔軟性の高い電源ソリューションへのニーズが新たに生まれています。移動性は優れたワークプレイスによって提供される望ましい機会ですが、完全に実現するためにはワイヤレス電源が魅力的なオプションとなります。

ヘイワースはPablo Designsとのパートナーシップを通して、ワイヤレス充電器を搭載したTaliaライトを展開しています。Taliaは作業に十分な明かりを提供するだけではなく、デバイスの充電不足を防ぐことで生産性と利便性の両方を促進することができます。

人間工学的側面をレベルアップ

椅子のプロフェッショナル。ヘイワースのチェアは、あなたの身体をしっかりとサポートする科学に基づいたデザインを展開しています。快適な座り心地なら、ヘイワースにお任せください。ベストパフォーマンスを発揮していただけるよう、働き方も働く場所も問わずあなたに最適なサポートを提供します。

4. スマートワークプレイスの実現に向けたセンサー活用

労働環境において聞き馴染みのある用語となった「スマートビルディングテクノロジー」は、幅広いテクノロジーツールやセンサーを建物内に統合し、環境的および運用的データを記録する方法のことを指します。環境的データの主要な例には、気温や空気の質、水質、湿度などの要素の記録が挙げられ、

運用的データの例には、占有率(人感)センサーが収集したワークプレイス内の人気度(占有度)に関する記録が挙げられます。こうしたセンサーは、ある一定期間内に空間を占有した人々の数を観察し、それぞれの空間が効率的に利用されているかどうかを理解する際に役立つ貴重なツールです。このようなモニタリングの中には、熱探知を利用したものもあり、従業員が位置している部屋内の「ホットスポット」を感知します。

占有率センサーは、例えば、平均して一度に2人の従業員しか使用しない空間にある16人掛けのテーブルは、リソースの不適切な利用例であることを明らかにすることができ、フロアプラン利用内の調整不良や不均衡が生じている部分を明確化することができます。

5. 安全性と快適性を促進する着用可能なウェルビーイングテクノロジー

近年、注目が急速に高まっている着用可能なテクノロジーは、ワークプレイスでも見かけられるようになりました。WIoT(着用可能なモノのインターネット)として呼ばれるこの機能は、従業員の安全とウェルビーイングを向上することができます。

例えば「スマート・クロージング」は従業員の移動や姿勢を追跡・記録し、彼らの人間工学的品質に関するフィードバックを直接提供することができます。外骨格デバイスは、着用することで反復作業中のユーザーへ身体的なサポートを提供することが可能で、持ち上げや操作などの動作をアシストすることができます。

最後に拡張現実(AR)ゴーグルは、2Dイメージやテキスト、3Dモデルをユーザーの視界内に投影することができます。これらは製品オプションを素早く視覚的に比較するのに有効で、リテーラーはこのゴーグルを使って価格や情報を確認したり、ディスプレイされている服のカラーやテクスチャーを操作することができます。

6. 包括性とアクセス性を高めるアシスティブ・テクノロジー

テクノロジーがワークプレイス内で果たす役割には、効率性と生産性の向上に加え、包括性やアクセシビリティの向上があります。アシスティブ・テクノロジー(AT)は、サポートなしでは実現が難しい、または不可能な作業を行えるよう、障がいのある人たちをサポートするためにデザインされたもので、活躍の場を平等にし、よりインクルーシブな作業環境を促進することができます。

言語認識ソフトウェアは、身体的な障がいを持つ人々が音声コマンドを使用してパソコンやモバイルデバイスを操作できるようにします。このテクノロジーはデバイスのハンズフリー操作を可能にするため、身体が不自由な人々がより容易にデジタルタスクをこなせるようになります。

スクリーンリーダーや拡大ソフトウェアは、視覚的な障がいを持つ従業員にとってなくてはならないツールとなっており、スクリーン上のテキストを音声化したり、点字化することで、視覚的な障がいを持つ従業員がデジタル情報へアクセスできるようになるだけではなく、効率的にタスクをこなせるようにします。

さらにアダプティブキーボードやマウスも、運動障がいを持つ人々のサポートとなっています。こうしたデバイスは、異なるタッチ度合いや操作に反応するようカスタマイズすることが可能で、誰もがより容易にパソコンにアクセスできるようにします。

ヘイワースがワークプレイスデザインに対して持つ情熱には、ワークプレイステクノロジーの理解と仕事の性質の理解が含まれています。仕事とテクノロジーは、今後も相互的な関係性を維持しながら変化を続けていくことでしょう。私たちが目指すのは、こうした変化を観察し、それに合わせて適応し続けていくことであり、こうした多様なテクノロジーを理解し、活用することで、私たちはすべての人々にとってより効率的でより包括的なダイナミックなワークプレイスを築いていけると確信しています。

アフォーダンスについてさらに詳しく

適切にデザインされたワークプレイスは、私たちの創造性を生産性を向上することができます。優れた空間とはただ受動的に存在するだけではなく、私たちが実行するタスクに関わり、貢献するものです。人と空間のつながりであるアフォーダンスについてさらなる知識を深めましょう。

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