2022年12月6日 • 所要時間：約5分
私たちは、ベージュを超えて贅沢に浸り、良い気分になることを自らに許しました。
by Haworth, Inc.
ほとんどの場合、生活は（新しい）日常を取り戻しつつあります。しかし、私たちは、ここ数年耐え忍んできた課題や障害の結果、加速度的な進化を目の当たりにしています。 今日、生活のさまざまな側面が、私たちの心身の健康や、私たちが下す、すべての重要な決断にも影響を与えています。テクノロジー、職場、家庭生活、政治、気候、インフレ、その他多くのできごとが、私たちの考え方、行動、そして感じ方に影響を及ぼします。これらすべてのことは、私たちがどこで暮らし、働き、遊ぶかのインテリアの好みやデザインの選択にも影響を与えます。 私たちの生活のストーリー、そして私たちが選ぶ色や素材、製品が、どのように未来のトレンドデザインのテーマとなるのかを見ていきましょう。2023年に向けて、ヘイワースが考えるデザイントレンドのトップ8をご紹介します。
私たちが長年経験してきたミニマリズムとは対照的に、マキシマリズムという新しいデザイントレンドのテーマが、あらゆるところで定着し始めています。今、私たちは、王族のような気分になれる豪華な装飾品に身を包むことを自分に許せるようになってきており、それに値するのです。 Wallsauceによると、このルックを実現する要素はリッチなファブリック、エキサイティングな質感、そして彩度の高い色などであるとのことです。このトレンドの一部として登場する、Pantone社の「2023年の色」であるViva Magentaもぜひご覧ください。華やかさを演出するため、温かみのある輝きを放つポリッシュトメタルをプラス。光沢のあるゴールドと銅のピースが、フローラル・フラクタルのような有機的な要素のアクセントとなり、空間に心地よい贅沢をもたらします。
アウトドア志向の高まりから、人間が本来持っている自然とのつながりをより深めようとするトレンドが活発化しています。アーシーな北欧要素とモダンなニュートラルパレットが、安心感や安定感を呼び起こします。 ウッドパネル、黒いコルク、まだら模様のスチール、無骨な質感は、日光が差し込む環境でドラマチックなコントラストを生み出し、スペースの境界を明確にするのに役立ちます。オーガニック素材と自然とのつながりを感じられるインテリアが、心地よい柔らかさと癒やしのグリーンを添えています。
未来に対する楽観的な考え方が、形や素材、質感を通して私たちの空間に浸透しています。このトレンドは、究極の心地よさに浸れる空間づくりを目指すものです。 四角い角を丸くすることは、この数年間をどう生き抜いてきたかを最も端的に表すメタファーです。カーブを多用し、ふっくらとした手触りのクッションは、まるで溶け込むような感覚です。温かみのある中間色と有機的なテクスチャーの組み合わせは、空間に平静をもたらします。
今後は、生き生きとした意外性のある色への憧れが出てくるでしょう。人生の再編成や改革を行う際、私たちは自然の季節の移り変わりと似たものを感じます。 赤、オレンジ、グリーン、テラコッタなどの秋の色味が空間に印象的なムードを呼び込みます。最近のトレンドであるニュートラルカラーとは一線を画す、暖炉に照らされた部屋のような心地よい輝きを放つ色です。グリーンを取り入れることで、活気あふれる希望、新しい生命、そして春の訪れを予感させます。
人間工学の基本についてご紹介します。適切なチェアを選ぶことで、仕事をする上で必要な快適性とサポート力を得ることができます。
バーチャルミーティングは、私たちにとって日々の仕事の一部になっています。 ビデオミーティングは、コラボレーションやコミュニケーションを可能にするだけでなく、たとえ海を隔てていても、お互いがつながっているとより強く感じさせてくれます。 私たちがスクリーン上で同僚に見せるために選んだ環境は、本来、私たち自身の延長線上にあるものです。色や模様、質感を空間に加えることで、映像にしたときの背景に面白みや奥行きを出すことができます。ヴィクトリア時代に流行した壁紙が、今再び流行の兆しを見せています。タペストリーやスクリーン、その他の装飾品の花柄や質感、色は、デザイナーにとっては空間をあらゆるスタイルに合わせられ、選択肢が広がります。また、視覚的・音響的なプライバシーを確保することで、空間をより機能的にすることができます。
予期せぬグローバルな変化によって社会の変化が加速され、世界は対面でのやり取りとバーチャルなやり取りが曖昧になっています。メタバース、ロボット、デジタル......あらゆるものが、私たちの逃避的な欲望に拍車をかけているのです。想像力を働かせる時間が、新しいデザインのインスピレーションを生み出し、未来のオフィスを再認識させるのです。 2023年のキーカラーは「デジタル・ラベンダー」です。これは、逃避とウェルビーイングの両方に対する新しい考え方を反映したものです。このパステルパープルは、私たちの精神状態を落ち着かせ、保護する効果があり、安心感や穏やかさを与えてくれます。その他、ブルー、イエロー、グリーンのデジタルな色調は、バーチャルと現実の世界を融合するコンセプトを補完し、強化するものです。
サステナビリティと社会的公正をデザインに取り入れることは、人々や環境にとって良いことであり、また気持ちの良いことでもあります。新素材や新技術を活用することで、美しく快適な環境を実現しながら働く人や企業の目標をサポートすることができます。
環境に配慮した色や素材、サステナブルな製品に注目し、デザインの限界を押し広げ、自然からインスピレーションを得た階層的な風景を創造してみましょう。 また、古い、もしくは放置された不動産を再利用することも、このトレンドの現れです。ある大学では、ショッピングモールの空きスペースを高等教育のためのキャンパスとして生まれ変わらせ、学生が簡単に教育を受けられるようにしました。
未来志向が強まる一方で、私たちはシンプルな時代を好んでいます。レトロなデザインに新たなひねりを加えることで、なつかしさを感じられ、ウェルビーイングに重点を置き、過去の心地よい親しみやすさを通して心身の健康をサポートする空間を作り出しています。 有機的な要素や幾何学的な形を取り入れた、昔ながらの落ち着きのあるパターンの繰り返しに注目してみてください。家具は柔らかなエッジとテクスチャーで、人間工学に基づいた快適な使い心地を考慮して作られています。落ち着いたカラーパレットは、過ぎ去った日々を思い起こさせます。また、生きた植物や柔らかな吸音材を配置することで、防音とプライバシーの確保を図っています。
デザイン、ビジネス、ワークプレイスのトレンドについては、当社のインタラクティブなトレンドインサイトレポートをご覧ください。