Tahota法律事務所のグローバル本社

成都の天府新区にあるTahota法律事務所の新しいグローバル本社は、法律事務所のあり方を大胆に再定義した空間です。10階建て、約2万平方メートルに及ぶこのオフィスは、単なる職場ではなく、同事務所の価値観や志、そして進化し続けるアイデンティティを体現しています。中国有数の総合法律事務所として、また国際的な存在感を高めつつあるTahotaは、このプロジェクトに明確で先進的なビジョンをもって臨みました。それは、従来の閉鎖的な法律事務所の設計から脱却し、チーム間のオープンさ、柔軟性、リアルタイムな協働を促進する空間を創造することです。ここでは、建築やデザインは単なる機能にとどまらず、新しい働き方―ダイナミックで人間中心、そして未来志向のリズムを支える戦略的なツールとなっています。

ロケーション

中国四川省成都市天府新区

プロジェクト仕様

総面積約20,000平方メートル、10階建て

デザイン会社

一工建築設計有限公司

ディーラーパートナー

成都林図オフィスシステム有限公司(ヘイワース認定販売代理店)

「生きたエコシステム」のデザイン

このデザインの中心にあるのは、Tahotaが掲げる「プロフェッショナルな力の強化と人間味あふれる配慮」へのこだわりです。この理念は、空間設計から家具選びに至るまであらゆる決定に反映されており、「柔軟な収納」「便利なコラボレーション」「インテリジェントなオフィスソリューション」という三つの核心的な原則に基づいたワークエコシステムの創出を目指しています。

Yigong建築設計会社の王毅ディレクター率いるデザインチームは、従来の個別オフィスが並ぶレイアウトから脱却し、主要な機能ゾーンと柔軟に使えるコラボレーションエリアが融合した複合的な構成を導入しました。各2フロアごとに垂直階段でつなぎ、その周囲にはティーステーションや緑、カジュアルな学びのスペースを設けています。これらの要素が、法律事務所としては珍しい活気とコミュニティ感をもたらしています。

「私たちは、法律事務所の伝統的なデザインの枠を打ち破りたかったのです」と王毅氏は語ります。「息づかいを感じられ、人々が交流したくなり、ここにいたいと思える空間をつくりたかったのです。」

戦略的資産としての家具

この変革において重要でありながら見落とされがちな要素が、家具の役割です。Tahotaの長年のパートナーであり、ヘイワースの正規代理店でもある成都林途オフィスシステム有限公司は、同事務所の進化するニーズを支える物理的な環境づくりにおいて、中心的な役割を果たしました。

オープンプランのワークエリアでは、ヘイワースのIntuityデスク(吸音パネル付き)が、弁護士たちが複雑な案件に集中できる静かで集中しやすい環境を実現しています。これらのワークステーションには、VeryシリーズのエルゴノミックチェアやPark Benchのハイテーブルが組み合わされており、健康的な姿勢を促すとともに、自然発生的でカジュアルなコラボレーションも生み出します。また、大型会議室には、可動式のPlanes会議テーブルとVeryチェアが導入されており、さまざまな規模や形式のミーティングに柔軟に対応できる空間となっています。

ヘイワースの人間工学に基づいた製品と持続可能な取り組みは、従業員の健康とパフォーマンスを大きく向上させます。

ニー・ホン

Tahota法律事務所 経営委員会メンバー

法律事務所の新しいトレンドをリード

新本社はTahotaにとって単なる節目ではなく、法律業界のワークスペースの未来像となるモデルです。空間デザインを組織文化やビジネス戦略と結びつけることで、同事務所は業務の卓越性と人と人とのつながりの両方を支える環境を実現しました。

このプロジェクトは、家具やレイアウト、雰囲気がビジネスの発展や文化の表現のためのツールとなり得ることを示しています。また、職場が単なる仕事の舞台ではなく、イノベーションや協働、成長を促進する原動力となるという、法律業界全体の大きな変化をも示唆しています。

Tahotaが中国国内外でその影響力を拡大し続ける中、成都本社は法律の専門拠点としてだけでなく、同事務所の進歩への姿勢、プロフェッショナリズム、そして進化し続ける法の精神へのコミットメントを象徴する存在となるでしょう。

使用製品

    

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