ソリューション
訪れる人を素晴らしい眺望とともに温かく迎える
Warnerの新しいオフィスは、米国ミシガン州の商業地区グランド・ラピッズにある高層ビルの5フロアを占有しています。ビジターが15階でエレベーターを降り、レセプションエリアに一歩足を踏み入れると、すぐに特別な場所に来たことがわかります。
そこには、日の光がふんだんに差し込み、3サイドに街の景色が広がっています。ビジターは、暖炉のそばに座ったり、トップテーブルの椅子に腰かけたり、またガラスのドアから約760㎡の広々としたアウトドアのパティオへと出ることもできます。快適なシーティングが用意され、Wi-Fi対応の場所です。地平線と周囲の景色によって、都市にいても自然とつながっている感覚を味わうことができます。
本当のパートナーシップ
Warner、ヘイワース、Interphase Interiors、GMB Architecture and Engineeringのメンバーで構成された設計委員会がワークショップを開き、従業員の方々とニーズや新しいスペースへの希望について話し合いました。その結果、プロジェクト全体の指針がまとまりました。例えば、日中、日の光が入ること、コラボレーションを促進する環境であること、さまざまな経験が生かされていること、さらにブルーを使ってWarnerのブランドを反映させること、またスペース内の構造が分かりやすく、移動が簡単であるということなどです。
設計委員会のメンバーのひとり、WarnerのパートナーであるChad Kleinhekselは、10年以上にわたりヘイワースと特許関係の仕事をしてきました。彼は、ヘイワースのエンジニアとのやりとりや新製品に関する知識をもとに、プロジェクトにユニークな意見を提供してくれました。Warnerの新オフィスの設計に関わることで、今度は自分がクライアントという立場からプロジェクトに貢献し、知識や見解を深めることができました。ヘイワースが製品開発を継続的に行っているためです。
弁護士のオフィスに関する新しいアプローチ
Warnerは、弁護士はプライベートオフィスで仕事をし、そのオフィスの大きさは地位によって決まるという伝統的な考えを葬り去る新しい空間を誕生させました。弁護士は全員、同じ大きさのオフィスが提供され、そこには高さ調節可能なデスクが用意されています。また、家具はワークショップの話し合いで決まったよく吟味された色と製品から選ぶことができます。この製品は全体の統一感を持たせるため、似たようなスタイルです。しかし、それぞれが好みの仕上げや椅子に張る生地、タスクチェア、ゲストチェア、キャビネット、ファイルのストレージを選ぶことでオフィスに自分の個性を出すことができます。
テクノロジーの発展で、現代の法律事務所での仕事のスタイルも変化しました。ひとりの弁護士に対してひとりのサポートスタッフがつくという古いスタイルではなく、Warnerでは、2~4人のパラリーガルが弁護士のそばにいてサポートします。この方法だと人と人とのつながりやコラボレーションが進み、仲間意識が生まれ、互いに考えをシェアしやすくなります。サポートスタッフは、さまざまな分野の研修を受けているため、複数の弁護士をサポートでき、これによって仕事の流れが効率的になります。その結果、ひとりのサポートスタッフの仕事の負担が増えたり、不在の時は、弁護士は他のスタッフにサポートを依頼できるため、仕事の生産性が落ちることがありません。
仕事をするためにその日に割り当てられた「ホテリング・スペース」はプライベートオフィスとなり、座位から立位になる家具が用意されており、利用する弁護士は一日中、姿勢や位置、場所を変えることができます。また、事務所内の人と交流できるソーシャルなスペースが利用できる他、各種テクノロジーやWi-Fi、スムーズに快適に仕事ができるよう電源も用意されています。
選べる自由、多様性、快適さのある新しいスペースが実現
プライベートオフィスの面積が削減されたことにより、働く人々の健康や仕事への取り組みを促進するための新しいタイプの空間づくりが可能になりました。個人に合わせた高さ調節可能なテーブルのワークステーションで姿勢が変えられるほか、Warnerのチームは一日の好きな時間に違うタイプの仕事をするために移動し、リラックスし、人と話せるソーシャルな空間に移動することができます。
各フロアにコーヒーコーナーがあり、飲み物を飲んだり、同僚と会話したり、気分転換にノートパソコンを持ってきて仕事もできます。中央階段は、通常フロア移動の際に使われ、偶然誰かとすれ違って会話をかわしたり、違うフロアで働く人同士が交流できるような効果があります。従業員は15階も利用でき、そこにはさまざまなシーティングのカフェテリアや快適なラウンジの他、ルーフトップ・パティオもあります。パティオでは従業員同士やクライアントとオープンエアで話し合うことができ、仕事のブレークやミーティング、人々が集まることのできる場所です。
ウェルネスルームはそれぞれが仕事を離れ、リラックスできる場所です。また出産後の女性のニーズにも対応しています。ひとりになれる静かなこの空間には、リラックスできるように控えめな照明と心地よい家具が配置されています。
会議用の部屋はWi-Fi対応であり、最新の通信能力とビデオ会議技術によって、離れた場所にいるクライアントや従業員とリアルタイムで会話をすることができます。 また、電動で調節可能な椅子やテーブルが空間を快適で効率的なものにします。この部屋では、ビデオ会議システムによっていつでもバーチャルなミーティングや採用面接、トレーニングなどが可能です。WarnerのITチームが開発した予約システムで部屋の予約が簡単に行えます。各部屋の外にあるiPadで予約状況を表示できます。
また、オンラインのリソースを利用できるようになったことで、Warnerのライブラリーの面積も削減できました。各フロアにある共有ストレージによって、プライベートオフィスで個人のファイルを収納する必要性が減りました。新オフィス誕生後、Warner全体でのストレージ面積は30%削減されました。プロジェクトの目標に合わせ、新しいライブラリーは柔らかなシーティングと快適な家具を備え、静かで魅力的な環境で調べものなどができます。